メタバース関連で就活リストに加えたい新興企業9選

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メタバースという言葉は、明確な定義のないまま、一気に広まった。いまや、ビジネス関連の最注目トピックのひとつだが、学生・就活生にとってもハズせないキーワードだ。

ここでは、メタバースの分野で躍進する新興企業の活動内容を知ることで、メタバースへの理解を深めるとともに、就活(就職活動)における企業選びの参考にしてもらいたい。

なぜメタバースが注目されるのか

メタバースとは、ひとことで言えば、「仮想空間」のことだ。その3DCG空間を利用したサービスや関連技術を主に経済とからめて、メタバースと呼ぶことが多い。

似たようなアイデアはインターネットが普及しはじめたころからあった。当初は仮想空間をアバター(分身)が歩きまわる程度のことで、ようはチャットにすぎなった。

チャットが立体的になることに必要性を感じる人は少なく、大半の人は文字のみのやりとりで十分と感じていた。ゲーム以外では、CG化された仮想空間の存在意義も低かった。

しかし、その後の技術革新によって、可能性が広がってきていたところへ、コロナ禍が世界を直撃した。仮想空間に対するニーズが急速に高まったのである。

メタバース関連企業を就活の候補に加えた方がいい理由

「会いたいのに会えない」
「人が集まる形での経済活動ができない」

そういった状況が21世紀に生じ、長期化するとは、ほとんどの人が考えていなかった。

在宅、巣ごもり、他人とディスタンスをとった状態でのコミュニケーションを考えたときに、現実の代替として、仮想空間が俄然、注目されることとなったのである。

もっとも、それだけなら、「ZOOM」等のオンライン会議でいいのではいかと考える向きもあるだろう。じっさいは、もっと、さまざまな技術が実用化されているのである。

少しまえの流行語であるVR(仮想現実)やAR(拡張現実)、AIその他のIT技術がメタバースという旗じるしのものとに、ぞくぞくと集まってきているのが現状だ。

先端技術を知るには新興企業を調べる

つまり、「メタバース」というキーワードでさぐっていけば、そこには最先端の技術をもった企業が集まっているのである。そこに自分の活躍できる場があるかもしれない。

就活の初期段階においては、できるだけ視野を広げておくというのが鉄則だ。先入観にとらわれず、多彩な情報にふれることで、予想外の適性にたどりつけることもある。

就活生の多くが企業選びで悩むことのひとつに、メジャーな大企業をねらうか、小さくても魅力のある新興企業にチャレンジするか、ということがある。

決断には自身のライフプラン等もかかわってくるが、業界研究の段階においては、新興企業を調べた方が、そのテーマの特性や先端技術を知れる確率が高い。

いま注目の新興企業とその概要

ここでは、最近、経済紙に取り上げられた注目の新興企業を9つ、紹介しておく。気になる企業があったら、自分でさらに深掘りしてみるといいだろう。

□Birdman
映像にふれて、視点を動かせるサービスを開発

□サイバネットシステム
ARやVRを組み合わせた仮想現実を実現

□ブイキューブ
仮想空間を体感できる個室型危機を開発

□カヤック
メタバース専任部署を作りアニメやマンガと融合

□ANYCOLOR
Vtuber(ヴァーチャル・ユーチューバー)を展開

□gumi
ブロックチェーン技術を使ったゲームの開発

□YE DIGITAL
インフラ点検現場やテレビ収録スタジオをメタバースで展開

□タカショー
眼鏡型端末で庭のデザインを体験するサービスを提供

□BCC
介護向けに高齢者と交流できるサービス構想

(参照引用元:日本経済新聞 | メタバース、ライブ「触って」堪能 浸透促す中堅企業は)

音楽好きアニメ好きならメタバース関連企業?

このリストをざっと見るだけでは、なかなかピンとこないかもしれない。各企業の技術やサービスがどのように利用されるか見ていくことが大切だ。

たとえば、Birdmanの「映像にふれて、視点を動かせるサービス」は、アイドルグループのライヴ配信で、推しメンにふれ、好きな角度から見つづけることができる。

あるいは、カヤックは、利用者のアバターがメタバース内でアニメキャラクターを撮影し、映像制作を体験できるようにする計画を進めている。

それぞれの企業は広告制作やゲーム開発の会社で、アーティストと専属契約をしたり、アニメキャラのIP(知的財産)をもつ企業とサービスを共同開発したりしている。

暗号資産やDXもメタバース関連

だったら、自分はこういうアーティストやアニメキャラを使いたいといったアイデアが浮かぶ人もいるだろう。いわゆる理系人材ばかりが必要な職場でもない。

暗号資産やDX(デジタル化)といったキーワードもメタバースにかかわってくる。これらを糸口に、さらにいろいろな企業にアプローチしてみるのもいいだろう。

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