マスコミ・メディア業界で働きたい人が文章を書くときの注意点3つ


 就職したい人、フリーで働きたい人、個人でブログなどをやっている人など、立場はいろいろあるが、広く世間に向けて、自分の文章を発表したいときは、以下の3つの点をおさえておかなくてはならない。

1.ニュース性の有無

 そのネタが発表に値するかについての判断が必要だ。ニュース性のあるものだけを取り上げるようにする。判断基準は自分の感性ではなしに、発表するメディア(媒体)のターゲットにとっての重要性である。

 たとえば、ある政治家が、
「あんな国には爆弾をブチ込めばいいんだ」
 と公けの場で発言すれば、ニュースになるが、となりのオッサンが家のまえで叫んでいても、新聞やTVでは取り上げられない。

2.事実のみで構成する

 マスコミやメディアで報道するときに、意見はいらない。キミ自身がコメンテーターとして意見を求められたならべつだが、どんなにアホな政治家がいても、それを「アホ」と批評するのは、キミの意見である。

 日頃、戦争をしたそうな言動ばかりしている政治家が、
「我が国でぜったいに戦争はしません」
 と言ってもウソだろう。いざとなったら、都合のいい言葉をいくらでも考え出す。震災後に、責任逃れしたい連中が多用した「想定外」みたいに。しかし、だれかの発言をウソと決めつけるのも意見だ。ウソとは書かず、その人物の日頃の言動(=事実)を記せば、読者は自分で「ウソだ」と判断してくれる。

3.自分の中に核をもつ

 核といっても爆弾の話ではなく、「書く」という表現行為におけるポリシーだ。事実のみを書くと言っても、政治家が私利私欲のために戦争をはじめようとして、
「国のため、国民のためです」
 と言うのをそれだけ報じたら、キミは戦争に賛成したのと変わらない。私利私欲と見抜くには、キミの中に「戦争反対」という核がいる。しかし、記事にはそう書かずに、国民のためにならないという事実を記す。


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