電子書籍の売り上げにからむ支払いと税金


 個人出版をすると、売り上げが発生する。そこから受け取るロイヤリティについて、支払いや税金がどうなるかは気になるところ。

支払いは末〆で翌々月払い

 KDPのヘルプには「売り上げ、ロイヤリティ、支払い、税金」という項目があり、質問が多いせいか、この手のヘルプには珍しくていねいだ。税に関する取り扱いなどは、社会状況によって変わる。重要なことなので、KDPなど自分が利用するサイトで、ちゃんと確認して欲しい。

 ここでは、これから個人出版をはじめる人向けに、大まかな点だけ押さえておく。「支払いの受け取り方法」から引用しよう。

「タイトルを販売している各 Kindle ストアで得られたロイヤリティは、Kindle ストアごとに自動的に電子資金振替 (EFT)、電信送金 (利用可能な場合)、または小切手で支払われます。支払い日は、売り上げが発生した月の末日から約 60 日後となります (その時点で支払金額が最低支払金額に達していない場合は繰り越しとなります)。
銀行によっては手数料がかかる場合があることに注意してください。」

 「最低支払金額」はストア(=国)ごとにちがうが、Amazon.co.jpだと、小切手は $100 USD、電子資金振替 (EFT) は \0 だ。つまり、ネット経由の銀行振り込みだと、 1冊分のロイヤリティから振り込んでもらえる。

 銀行の手数料については、次の記事も参考に。

  ⇒ 個人出版の売り上げでリフティングチャージを取られないように

納税者番号を取得しないと源泉徴収される

 KDPでの売り上げは、日本のKindle ストアで生じたものであっても、その 30% 源泉徴収され、Amazon から米国内国歳入庁 (IRS) に納付される。しかし、日本に住む事業者でアメリカに納税義務がない売り上げなら、源泉徴収されるだけ損である。

 そこで、あらかじめ、自分は納税義務ないんで源泉徴収せんとってくださいよー、と申告しておけば、源泉徴収されることなく、満額が支払われる。

 このためにはKDPの「税に関するインタビュー」で納税者番号 (TIN) を入力する必要がある。アメリカの納税者番号だから、フツーの日本人はもっていない。直接アメリカとFAXや郵便でやりとりしなくちゃダメだ。

 ちょっとビビるだろ?

 でも、英語に尻込みしなければ、殺されるようなことはない。基本は書類に記入するだけ。記入例はKDPのヘルプにもある。

 ヘルプは随時書き換えられて、わかりやすくなっていっているので、自分で確認して欲しい。いまだと、
「税に関する情報 > 米国 TIN (Taxpayer ID Number) の申請」
 をクリックすると、

 個人の場合: Individual Taxpayer Identification Number (ITIN)
 会社および個人以外の事業体: Employer Identification Number (EIN)

 とあるので、該当する方をクリックすれば、くわしく載っている。

支払いと所得税に関する注意事項

 ここの手続きは、あくまで対アメリカのもの(払わなくていいものを払わなくていいようにする申請)だ。キミがいったん手にした満額のロイヤリティも、日本の税務署が所得税と称して奪いにくる暴挙は止められない。

 支払いを受け取る銀行の手数料や税金の源泉徴収などで損はしたくない。けど、いろいろ調べたり手続きするのはめんどくさい、という人は楽天KOBOなど国内企業が提供するサービスを利用するしかない。
 
 
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