Webメディアにおける記事のパターンはだいたい決まっている。そこで、重視されるのは、画像と見出しだ。画像がキャッチーさを担当し、見出しがSEO対策となる。
この2つにくらべると、本文なんて、どうでもいい扱いだ。我々は本文こそが記事のおもしろさの源泉だと考えるが、読んでもらうには、画像と見出しが大事なんである。
文字数の配分の目安
記事の構成はこのような形が多い──
「記事タイトル」(30~40字)
「リード」(200~300字)
「メイン画像」
「見出し」
「本文」(150~400字)
「画像」
「まとめ」(150~300字)
全体が1000~1500字なら、「見出し」「本文」「画像」を数回くり返す。見出しの文字数に決まりはないが、記事タイトルよりは短いのが通常だ。
対策キーワードが3~4つあるとして、記事タイトルには原則全部使うけど、見出しはそのうちの1つを使う感じだ。使わないところがあってもいい。
ライターの感想はまとめに書く
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『Webライターの文章力 他人に読まれる書き方の基本ルール』
リード文を書くときは目標規定文を活用しよう
紙媒体、Webメディアやブログの記事を書くときには、リード文をつけることが多い。いわゆるリード文が見た目上存在しない場合でも、書き出しをリード文と考えればいい。
リードは導入文とも言う。雑誌などでも、よく見かけるだろう。タイトルをかみ砕き、記事を要約する。そこだけ読めば、趣旨が理解できるように書く。
リード文で読者を引き込む
よく文章は書き出しが大事と言われるが、これは書き出しをリード文にしようということだ。見出し(タイトル)で興味をもってくれた相手を引き込むのがリード文だ。
読者を惹きつけようとすると、広告コピー的な文章を書いてしまう人がいる。そうではなく、目標規定文から書きはじめるのがいい。最初に、全体を要約してしまう。
※目標規定文がわからない人は、下の記事をどうぞ。
小説などとちがい、仕事の文書では、内容は事実と意見にかぎられる。そして、意見とはあるお題に対し、究極的には「賛成」か「反対」か述べるものだ。
つまり、最初に「取り上げる題材」と「(それに対する)賛成/反対」を示すことで、書く方も読む方も文章の目的がハッキリする。これが目標規定文の役割だ。
目標規定文を使ったリードの具体例
仕事の文書は、通常、賛成意見となる。「社員旅行の行き先と注意事項です」という文書に、わざわざ「賛成」とは書かないが、社員旅行に賛成の立場で書くわけだ。
あるお題で作文を命じられたとき、そのお題をどういう切り口で書くかが「主題」だ。「犬」がお題なら、切り口は好きキライ、生態、飼い方などさまざまある。
主題の設定しただけでは、文章の方向性がわからない。そこで、目標規定文を使う。
「以下の文章では、犬はかわいいという意見(主題)に対して賛成であることを述べる」
という感じだと思えばいい。ただ、これでは内容と文体が合っていない。そこで、この場合は、こう書きはじめるのがいいだろう。
「犬ってカワイイよね!!(そう思う理由)」
【関連書籍】
『Web文章の書き方 SEOで集客する記事タイトルと見出し』
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