再建された尼崎城が平成31年3月29日に、いよいよ一般公開されます。当日から3日間はオープニングイベントもおこなわれますので、それについて紹介します。
大阪のすぐ隣・兵庫県尼崎市にある尼崎城は、これまで尼崎城址公園という形で、城跡だけ残されていました。しかし、これを再建した人物から尼崎市が寄贈されたのです。
尼崎城を再建&寄付したのは誰
私費10億円を投じ尼崎城を再建したのは、家電量販店・ミドリ電化(現・エディオン)の創業者である安保詮氏。創業の地に恩返しがしたいと、平成30年11月に寄贈しました。
その後、尼崎市は城の内部展示や尼崎城址公園の整備を進め、3月29日(金)に一般公開が決まりした。31日(日)までの3日間は、イベントやワークショップなどが開催されます。
■イベントの開催時間
午前11時~午後3時30分
■場所
尼崎城址公園内(兵庫県尼崎市北城内27)
■アクセス
阪神電車の尼崎駅から徒歩数分。
市内バスでも行けます。
また、イベント期間中、開明中公園に臨時駐輪場が設置されます。
オープニングイベントで注目の内容
イベントのトップを飾るのは、尼崎双星高による書道パフォーマンスと市立尼崎高による吹奏楽演奏です。また、地域研究史料館職員による尼崎城歴史講座などもあります。
初日は、バンドや楽器の演奏。土日は武将隊による演武やクイズ大会、大道芸などもあり、最終日は、あまゆーずのコンサートから武将隊とのコラボでグランドフィナーレです。
中でも注目は、大阪城鉄砲隊による火縄銃の演武と解説。こちらは、31日の午後1時30分から予定されています。
イベントのくわしい内容は、尼崎市のサイトでご確認ください。
歴史上の尼崎城
尼崎城は、歴史上でも、重要な場面に登場します。たとえば、本能寺の変。明智光秀はなぜ織田信長を焼き討ちにしたのか? そのカギとなるのが荒木村重の謀反です。
この件で、信長は「前代未聞の一大処刑」をおこないます。尼崎城近くの七松で122人の女房衆を磔、されに512人を焼き殺しました。光秀はこのときの復讐をしたのです。
⇒ 信長公記―戦国覇者の一級史料(中公新書)