(いまさら用語解説)インディーズ


 独立系。自主制作の意味で用いられることが多い。メジャー資本とは関係ない制作物や発表ルートのこと。

 日本では、80年代の音楽シーンでよく用いられた。「インディーズ・ブーム」というものがあったのだ。その代表的バンドが有頂天で、「ナゴム・レコード」という自主レーベルを主宰していた。有頂天の中心人物であったケラが自分たちのバンドだけでなく、気に入ったバンドのレコードをプロデュースしているところが特徴だ。ナゴム出身の筋肉少女帯やたまは、その後の「バンド・ブーム」の立役者となっていった。

 ナゴムや有頂天は近年、活動を再開している。ケラはいまやケラリーノ・サンドロビッチとして、演劇界の方で有名になってしまった。

  ⇒ 有頂天「猫が歌う希望の歌」は映像もいっしょにどうぞ

 アメリカあたりでは、ハリウッドの大手映画会社とはべつに、個人のプロデューサーが自分で資金を集めて、映画を制作している。

 日本の映画界でも、インディーズがないわけではないが、商業的な作品は少ない。東宝、東映、松竹といったメジャー系列やシネコンとは無関係の映画館や上映方法をインディーズと称することもある。

 電子書籍のいわゆる個人出版もインディーズだ。
 
 
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