ドコモ『dマガジン』の勢いに出版界は危機感をもってないのか


 月額400円出せば、スマホで雑誌が読み放題になるドコモのサービス『dマガジン』の読者(利用者)が200万人を突破したという。いまや電子書籍関連の代表的な成功例と言っていい。

『dマガジン』のインパクト

 「スマホ利用者の何%」みたいに思うとまだまだ小さい数字に見えるかもしれないが、書店で販売されている紙の雑誌で100万部なんていったら、大騒ぎである。

 そんなこと言ったって、それは個々の雑誌の読者を積み重ねた数字じゃんと言う人もいるだろ。けど、それは既存の雑誌を前提に考えるからで、これはデジタル・コンテンツの話なんだ。紙の雑誌だって、すみからすみまで1文字残さず読むなんて人はほとんどいないだろう。つまり、『dマガジン』という巨大な情報量の雑誌があって、読者はその中の気に入った記事を読んでいるんだと考えることもできる。

 やがて、雑誌名は特集名やコーナー名と大差なくなり、出版社名なんて業界人以外は気にしなくなるだろう。

出版社の未来

 『dマガジン』は次々人気雑誌が読めるようになっているが、まだ完全網羅とはいっていない。今後、同種の事業者との競争やかけひきも考えられる。出版社のしょくんが販売チャネルが増えたくらいの意識でいると、主導権を奪われ、そのうち、編集プロダクションと大差ない地位に落ちる。

 現に、アマゾンに対しては、ずいぶんやられちゃってるじゃないか。

 書店は次々つぶれ、出版点数ばかりが増えて、本はちっとも売れないという取次制度の悪い面ばかりが残り、その取次もつぶれている。編集者はマーケティングの名のもとに、売れている本のあと追いばかりして、内容的に疑問のあるものやモラルのカケラもないような本を平気で出している。メーカーなら、モノ作りにプライドをもつことだ。
 
 
【関連記事】

 『別冊文藝春秋』完全電子書籍化に勝算はあるのか


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください