ブログで稼ぎたければ経営者の視点をもち人件費の意識をもつこと


 個人が副業的にブログをやるのであれ、企業として本格的に導入するのであれ、ブログを売上げにつなげる目的で利用するのであれば、「人件費」というものに目を向けておかないと、ロクな結果にならない。

 キミ自身がブログを書く、あるいは、従業員にあいた時間でやらせる場合、ブログにかかる人件費はタダだと考えがちだ。しかし、コストに関する意識が低いということは、裏を返せば、目標への意識も低いってことだ。

ブログにかけている時間=コストととらえる

 では、もし、ブログ専任のスタッフを雇うとした場合に、どのぐらいの人件費がかかるか見てみよう。安めに見積もったとして、

  1日あたり2万円×30日=60万円

あたりが妥当なところだ。ブログは毎日やるのが原則だから、20日ではなく30日で計算することになる。ちなみに、社員で雇うなら、コストは2割増しだ。時給換算だと、

  2万円/8時間=2500円

が標準的な金額になる。

 だから、自分で毎日1時間かけて、ブログを更新するというなら、1日2500円、月に15万の経費をかけていることになる。

 それに見合うだけの売上げがなければ、ブログをやる価値はない。

「あいた時間」という意識ではうまくいかない

 一般に、営業職では、
「自分の給料の3倍稼いで一人前」
 と言われる。この稼ぎは粗利のことだ。これを経営者の側から考えると、粗利の半分ぐらいに人件費を設定することになる。

 逆に言うと、ブログにかける人件費の倍の粗利が出るだけの売上げを作る必要がある。

 月30万の売上げでいいブログと月120万を目標にするブログでは、内容や運営方針が変わってくるわけだ。

 中小企業がよく失敗するのは、従業員にあいた時間でやらせようとするからだ。きちんと業務として時間割を作り、ブログに集中させる時間をもたせる。自分でやる場合も「従業員である自分」の時間割を作る。
 
 
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