「アドバンスト・スタイル」というアメリカ人のブログが話題になっている。ブログから誕生した写真集は日本で6万部も売れ、現在はその内容をもとにしたドキュメンタリー映画が公開中。「NYマダムのおしゃれスナップ展」もそごう神戸店で開かれている。
その成功の理由をこれから新しくブログを作りたいと思っている人に向けて解説する。
「アドバンスト・スタイル」はどんなブログか
カメラマンのアリ・セス・コーエンによる写真ブログ。ニューヨークで見かけた60才以上のオシャレな女性を中心にスナップ写真をアップしている。
現在33才のコーエンが2008年にニューヨークに出てきたのは、2人の祖母のすすめによるもの。彼女たちは、ファッションや文学、芸術に理解があり、コーエンと仲がよかった。
「アドバンスト・スタイル」への反響と展開
祖母たちとおなじようにステキな女性に街で声をかけると、「私でいいの?」と言いながら、ポーズをとってくれた。
その写真をブログにアップすると、さまざまな世代から反響があった。10~20代の女性からは「トシをとるのがコワくなくなった」という感謝のコメントが何件もあった。
映画では7人の女性のファッションに対する情熱と工夫、活躍ぶりを記録している。
ブログとして成功した理由
たんなる写真ブログではなく、「60才以上のオシャレな女性」というアイデアをプラスしたこと。
高齢化社会にもマッチした題材だが、そのアイデアは個性(生い立ち)に由来する。
かけだしのカメラマンが自分をファッション誌に売り込むときは、自分で声をかけて街撮りした写真を使うのがフツー。つまり、ライフスタイル(仕事)に根ざしている。