目標規定文の書き方と論文のテンプレートとして使える例


 目標規定文から論文を書きはじめるよう指示されることがある。我々は論文以外でも、目標規定文の有効活用を推奨したいが、ひとまず調査報告や原著論文での書き方を示す。

 なお、「目標規定文」はロングセラー『理科系の作文技術』から出た木下是雄による造語だ。定義その他は以前引用しているので、こちらの文章を参照して欲しい。

 ⇒ リード文を書くときは目標規定文を活用しよう
 
 

目標規定文のテンプレート

 ここでは、文系の人でも応用できるよう少しかみ砕いて、目標規定文を解説しよう。目標規定文は、自分がこれから書こうとする文章の目標を宣言する文のことだ。

 文章を書くときは、テーマ(主題)が大事と言われるが、少々とらえどころがない。これを目標規定文の形にすることで、書く方も読む方も文章の目的がハッキリする。

 理系の調査報告や原著論文における目標規定文は、次のような書式になる。
 
 
「このレポートでは『~』ことを示す」
「この報告は『~』と主張するために書く」

  (引用元:理科系の作文技術 | 目標規定文
 
 
 もう少し、こなれた文にしてもいいとは思うが、『~』の中に、論文の主題と方向性を書く。できるだけ具体的に、ただし、一文でまとまる程度の分量で書く。

目標規定文は「主題+切り口」で方向性を明らかに

 『理科系の作文技術』で例示されているのは、春の寒冷化についての主題である。このことを最近10年の平均から暖かくなりはじめるのが遅く、温度も低いことを述べる。

 もうひとつの例は、空き缶の利用法として最も有効なのは○○法だと主張するもの。

 ようするに、「主題+切り口」で文章の方向性を明らかにするのが目標規定文だ。

(作例1)
 このレポートでは、「グラビア・アイドルの○○のバストが年間 5mmずつ大きくなっており、それにともなって、メディアでの露出も増えている」ことを示す。

(作例2)
 この報告は、「貫地谷しほりのインスタグラムに登場することで、最も好感度を上げた友人は女優の佐藤めぐみである」と主張するために書く。
 
 
【参考文献】
 木下是雄『理科系の作文技術』
 
 
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