売りたい商品を直接的に広告するよりも、ターゲットが「役に立つ」「楽しい」と感じる情報を提供することで、結果的に売り上げを伸ばすというのが「コンテンツ・マーケティング」の考え方だ。
コンテンツ・マーケティングは広告よりも効果が大きい
キミの会社がネット通販の形で商品を販売しているとしよう。その商品のランディングページを作って、PPC広告を打つというのが、通常の段取りだろう。ターゲットに直接アプローチする手法だ。
これで商品がバカスカ売れるなら、広告予算だけあればいいのだが、世の中には広告を見ない人も多い。そこで、コンテンツの魅力によって集客し、間接的にアプローチしようというのがコンテンツ・マーケティングだ。
間接的というと、なんだか、たよりない気がするかもしれないが、じっさいには、直接的な広告よりも大きな効果を出すことがわかっている。実例の増加によって、コンテンツ・マーケティングへの注目が高まってきた。
コンテンツ・マーケティングの欠点
コンテンツ・マーケティングじたいは、古くからある形で、わかりやすい例だと、TV番組のスポンサーがある。たとえば、長寿アニメの『サザエさん』のスポンサーは東芝だが、毎回の話は東芝とはなんの関係もない。もし、サザエさんが、
「父さん、東芝が倒産しないのは、すばらしい製品を作りつづけているからなのね」
なんてセリフを言ったら、それはCMだ。視聴者は離れていってしまう。
つまり、『サザエさん』というコンテンツと東芝製品のCMは独立した存在で、東芝製品に興味のない人が『サザエさん』を見たってかまわない。ただ、ターゲットが重なっているはずだという判断でのスポンサードだ。
こうしたコンテンツ・マーケティングの欠点は効果が不明確な点だった。しかし、Webの普及によって状況が一変し、小さな会社でも効果が出せるコンテンツ・マーケティングに注目が集まるようになった。
【関連記事】
コンテンツ・マーケティングにおける2つの方向性
映画やTVに見るコンテンツ・マーケティングの成功事例