王道パターンでプロットを組み立てる(小説・ライトノベルの書き方)


ストーリーの組み立て(プロット)には、ジャンルごとの決まったパターンがある。初心者はまずそのパターンをなぞることで、ストーリーの作り方を身につけるといい。

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厳密に言うと、ひとつのジャンルの中でも、いくつかパターンが存在するが、まずは王道パターン(よくある展開)からだ。「野球」を例にスポーツ物のパターンを見てみよう。

大まかなストーリーラインを決める

まとまりのない弱小チームがあることをきっかけにヤル気を出し、強豪チームを倒す。こういう典型的なストーリーラインは、ジャンルを決めれば、なんとなく出てくるはずだ。

これをもとに、もう少し具体的に展開を考える。全体を4等分して起承転結をつけよう。むずかしく考えなくても、王道パターンというのは、だれでも知っているような型だ。

起:主人公とそのチームの紹介。どのくらいダメか、弱さの状況や原因。

承:あることをきっかけにヤル気を出し、必死に努力し、結果を出す(初勝利など)。

転:目標の強豪チームを倒すには、さらなる努力が必要。試合直前にピンチが訪れる。

結:ある方法でピンチを乗り越えた主人公チームは見事、強豪チームに勝利する。

プロットに合うエピソードを選ぶ

この展開に具体的なエピソードをあてはめていけば、それらしいストーリーができ上がる。ありがちな展開でも、そのエピソードの組み合わせによって、変化が出てくる。

ヤル気を出すエピソードだと、こんな感じ。
(A)強豪チームにコテンパンにやられる
(B)強豪の選手に恋人を奪われる
(C)病気の子供に「勝つ」と約束した

訪れるピンチは、こんな感じ。
(D)強豪チームに「必勝法」がバレる
(E)強豪チームに選手が引き抜かれる
(F)努力のしすぎでケガをしてしまう

最後も簡単に勝ってはつまらない。なにかのきっかけでピンチを解決する方法が見つかったり、意外な人物が活躍したり。クライマックスで盛り上げることが大切だ。
 
 
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