プロットというのは、ストーリーの骨格のことだ。ぼんやりと頭に浮かんだストーリーに、ハッキリとした展開をつけ、まとめるのがプロットの役割である。
逆に言うと、プロットの作り方がわかっていないと、ストーリーがまとまらないことなる。作文の時間に「起承転結」を習ったと思うが、あれがプロットの基礎である。
起承転結で見る恋愛モノの初歩的なプロット
起:はじまりの設定があって、
承:その状況を受け継いで話が進み、
転:意外な方向へ展開して、
結:オチがついておわる。
これだけだと、抽象的すぎて、あたりまえに思えるかもしれないが、ちゃんとプロットの組まれたストーリーは原則、この流れにそって展開する。恋愛モノだと、こんな感じ。
起:男と女が出会い、
承:つきあいはじめ、
転:ケンカをして、
結:仲直りする。
これだけでも、いろいろな出会いが考えられるし、ケンカの理由も浮気・誤解さまざまだ。結末がうまくおさまれば、ハッピーエンドだし、別れてしまえば、バッドエンドだ。
ファンタジーやミステリの初歩的なプロット
ジャンルが変わっても、基本の骨格はいっしょである。特殊な芸術的作品をのぞき、どんなストーリーでも、起承転結がある。ファンタジーやミステリの代表例を見てみよう。
起:お姫様が悪い魔法使いにさらわれ、
承:勇者が救出に向かい、
転:魔法使いにやられそうになるが、
結:最後は倒してお姫様をたすけ出す。
起:殺人事件が発生し、
承:名探偵が捜査をはじめ、
転:容疑者のアリバイに悩むが、
結:謎を解いて犯人を指摘する。
ジャンルの特徴は骨格の上の肉づけの部分にあらわれる。ある問題に対し、「勇者」や「名探偵」といった主人公が活動しはじめることで、そのジャンルらしさが出るわけだ。
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