小説なんて好きに書けばいいのだが、いざ書くとなると、こまる。基本的には、事前に準備をしてから書きはじめることになる。その手順を教えよう。
言っておくが、以下に紹介する方法がぜったいというわけではない。おなじ作家でも、作品ごとにちがうこともある。何作か書くうちに自分なりのやり方ができてくるだろう。
小説の準備段階は「企画」と「内容」
小説をスムーズに書きたいなら、以下のような手順で進めるのが標準と言える。
準備段階は、前半の「企画作り」と後半の「内容作り」に分かれる。
「企画作り」はそもそも、どんな小説を書きたいのか考える段階。
「内容作り」は主人公や登場人物、ストーリーやエピソードを考える段階。
前半後半で、7つのステップがある。
(1)コンセプト
(2)テーマ
(3)リサーチ
(4)キャラクター
(5)ストラクチャー
(6)コンストラクション
(7)プロット
準備不足で小説を書くと行きづまる
初心者は「企画作り」の段階をすっ飛ばして「内容作り」をはじめがちだ。しかし、旅行にたとえれば、目的地を先に決めないと、計画はまとまらない。
もちろん、「こんなキャラクターを書きたい」「おもしろいストーリーを思いついた」というアイデアからスタートする場合も多いのだが、それをもとに企画作りを先にする。
企画をまとめながら、小説を書くための材料として、自分がどういうものをもっているか検討し、材料が不足しているなら、リサーチ(調査や取材)をすることになる。
イメージがふくらんできたら、キャラクターやストーリーの組み立てを具体化する。じっさいに書きはじめるのは、そのあとだ。あわてて書きはじめてもあとで行きづまる。
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