個人であれ法人であれ、なんらかの目的をもち、成果を出すためのブログを作りたいのであれば、一定の手順を踏まなければならない。準備がすべてである。では、どんな段取りで進めていけばいいか? という流れを説明していこう。
以下の手順はまったく知識のない人向けなので、状況に応じて、前後・省略してもかまわない。
やりたいブログのイメージを大まかに決める
この時点では、本格的な企画でなくてもいい。ただ、このあとの手順を進めていくにあたって、ある程度、自分のやろうとしていることが見えてないと、準備のしようがない。
はじめにハッキリさせておきたいのは、自分の立場と目的だ。個人であれば、たんなる趣味か副業的な収入を得たいのか、企業のWeb担当者として取り組むなら、どういうプロジェクトでやるブログなのか、など。
個人なら、ツイッターやLINEをやっているとか、企業なら、フェイスブックがあるとか、すでにSNSなどを活用しているのであれば、なぜブログをはじめるのか。そのあたりの方針があいまいだと、どれかがおろそかになる。
最低限の道具をそろえる
パソコンと通信環境……ぐらいは、すでにあると思うが、パソコンのOSは最新のものだろうか。これが古いものだと、あとあとの作業がいちいち面倒になる。
Mac Book AirとProのちがいがわからぬWindowsユーザーはAirを買え
独自ドメインを導入するか検討する
個人でも、収益化したいなら、原則は導入した方がいい。経費はかかるけど、いまは安くなってるしね。
企業ですでにWebサイトをもっていて、別仕立てでブログをやるときも、既存のドメインを活用するのかどうか。
無料のブログ・サービスを使うか自前のサーバーを用意するか検討する
自前といっても、有料のレンタル・サーバーという意味だ。サーバーそのものを構築するのは、専門の企業以外はやめておこう。
自前サーバーだと「CMS」がいる。
無料のブログ・サービスを使うなら、自分の目的に応じて、商用利用は可能か独自ドメインは使えるかチェックすること。
過去をふり返って自分の個性をつかむ
企業であれば、とうぜん「自社の」ということになるが、同時に、担当者やライターがべつにいるならライターの個性とブログの目的に整合性がないといけない。
個人であれば、履歴書や自分史でも書いてみて、自分のことを再認識しよう。
コンセプトを立てる
ブログの目的、自分の個性を念頭におきながら、他人のブログを見るなどして、どういう題材を扱うのがいいか候補を出していく。
企業ブログで販売促進が目的であっても、ブログのネタが自社製品のPRばかりでは読んでもらえない。
まずは自分の得意分野からだいたいのジャンルを決めて(ファッションとかスポーツとか)、そこからしぼり込むといいだろう。
SEOを意識したリサーチでテーマを固める
いきなり、「SEO」なんて言われると、初心者はビビるかもしれないが、自分のブログを検索結果に表示してもらうためのテクニックだ。
候補としてあげた題材をキーワード化し、キーワードの人気やライバルの数などを見ながら、いちばん優位に立てそうなもを選ぶ。それをブログのテーマに落とし込む。
オリジナルのアイデアを盛り込む
ブログの題材そのものは、ありきたりのものでかまわない。どういうブログか簡単にイメージできるものじゃないと、知り合い以外は見てくれない。
ただ、その題材をどう切り取るかといった視点やキャラクターにオリジナリティがなければ、ただのマネごとで、キミがブログをやる意味がない。
ブログ成功事例:アメリカ発「アドバンスト・スタイル」が日本で人気の理由
ブログの記事の書き方をマスターする
ちゃんとしたブログをやりたいのなら、勢いではじめたりはせずに、これまで立てた企画にそって、いくつか記事を書いてみる。
うまく書けない場合、ブログの書き方じたいを知らないせいもあるだろうが、コンセプトのねり方が不十分であったり、キャラクターの設定が不明確だったりする場合もある。
ブログのタイトルとニックネームを決める
ブログを開設するときには、タイトルとニックネームが必要になる。ていうか、タイトルが決まってないってことは、ブログの内容が決まってないってことなんだよね。
ニックネームはブログの題材や自分の個性に合った、おぼえやすいものにする。
ブログを開設する
無料のブログ・サービスなり、レンタル・サーバーなりと契約して、タイトルとニックネームなど初期設定の入力をする。
自前のサーバーでやる場合は、CMSをインストールしたり、独自ドメインの設定をしたりする必要があるが、大半のサーバーはシロウトでも簡単にできるようになっている。
ブログのデザインや運営に必要な知識を仕入れる
デザインに関しては、だれかの作ってくれたテンプレートを選ぶだけでオシャレなページにすることができるが、やりたいことに応じて、多少、プログラムの知識などが必要になる。HTMLやCSSといった類だ。
記事を公開して告知や必要な登録の申請をする
しばらく記事を書きためてみて、コンセプトなどの見直しがとくに不要で、下書き(未公開)状態で投稿したときのデザインの感じなども見て、問題ないとなったら、いよいよ公開だ。
個人であれば、SNSなどを通じて、ブログをはじめたことを知り合いに伝える。企業なら、相応の広報をする。
また、SEO的な効果をねらって、開設後にやっておいた方がいいことも、いくつかある。
書きつづけるための環境を整える
企業のいわゆるホームページなどとちがって、ブログは更新しつづけなければ、意味がない。そのためには書きやすい環境、モチベーションを維持する工夫が必要になる。
ひとつの方法に、スマホやタブレット端末を活用し、モバイル環境で書く、ということがある。気分転換に外出した先でも書ける。おもしろいネタは写メで撮るなどして記事にすることもできる。
分析ツールで反応を確かめて日々改善する
ブログは勢いだけではつづかないし、なんらかの目的をもってはじめたことなら、やみくもに書きつづけても成果は得られない。
分析だの検証だのと聞くと、めんどくさい感じもするが、数字にハッキリ出るので、モチベーションをアップさせる効果がある。なれてしまえば、ゲーム感覚で楽しめる。
■以下補足■
ブログを無料でやりたいときのサービスの選び方
ブログ・サービスはメジャーなとこなら、どこでも、それなりに長所がある。なので、自分がふだん見る側として、よく利用しているところ、やりたいブログのイメージに近いサイトが使っているのとおなじところを選ぶというのが、ひとつの考え方。
ただし、ビジネスや副業で使いたいなら、商業利用が可能かどうかは要チェック。加えて、カスタマイズの自由度が高いところの方が便利だ。
SEO的にどうかというのは、現在はブログ・サービスによって、どうこうということはあまりない。中身(コンテンツ)しだい。あえて言えば、サブドメインを付与されるところの方が優位とされている。
http://▲▲▲.seesaa.net/
みたいなやつね。▲▲▲のところに希望したアルファベットが入る。
http://ameblo.jp/▲▲▲/
となるアメブロなんかは不利ってこと。
ま、そもそも、アメブロは商用利用できんが。それでも、アメブロを使っている人が多いのは、芸能人のブログが多いなど宣伝の力も大きいけど、コミュニケーション機能にすぐれていると評価されていたから。
こうした部分をもっと徹底的にやろうというこになったら、独自ドメインを取得することになる。その場合、自前でサーバーを借りるのが一般的だが、無料のブログ・サービスでも独自ドメインが使えるとこもある。
CMSとは(自前サーバーでブログをやるとき必要なもの)
自前でサーバーを借りて、独自ドメインでブログをやりたいってときに、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)をインストールしておかないと、自分で一からサイト構築しなければならないことになる。
でも、CMSを入れておけば、世間のブログ・サービスとおなじことが自分で勝手にできてしまう。というか、よりいろんなことができたり、SEO的にも有利だったりするので、本気で収入を得たい人が使う。
「WordPress」と「Movable Type」がCMSの代表的で、この2つ以外を選ぶのは、現時点では、アホということになっている。人気があるのは、「WordPress」の方。噂ではSEO面での効果がより強力ってこと。
ちがいは、Webサイトのページ生成が動的(WordPress)か静的(Movable Type)かってことで、動的(WordPress)だと、サーバーへの負荷が大きくなる。よって、安定重視なら、静的(Movable Type)とされる。
【参考文献】
ブログの書き方 ⇒ 詳細はこちら