電子書籍を個人で出版するには:最初のステップ


 個人で電子書籍を出版したいとなったときに、はじめにやらなくてはいけないことはなんだろうか。

 それは原稿を用意することである。

 なにをあたりまえな、と思うかもしれないが、これの意味するところは、従来の出版とは少しちがう。

電子書籍用のアカウント開設時に原稿を要求される

 ごく単純化して言うと、電子書籍の場合は原稿と表紙の画像さえあれば、早ければ、その日のうちに出版されてしまうのだ。

 電子書籍の個人出版には、アマゾンのKDPや楽天のKOBOといった仕組みを使う。アカウント登録じたいは簡単で、ブログを開設したりするのと大差ない。

 で、このときに、出版しようと思っている原稿と画像のファイルを要求される。それをアップロードしてしまうと、すぐに出版準備(原稿の審査)が開始される。

 事前に会員登録的なことをして、そこから原稿を作るのではないんである。

「さあ! これから、作家として、がんばるぞ!」

 なんて、こころがまえをするための儀式的登録作業なんてない。あっけなく出版され、有名な作家の本といっしょに、アマゾンや楽天のブックストアにならんでしまうのだ。

 結果的に、これは合理的なシステムで、個人出版でなにが最大の問題かというと、出版したい気持ちだけで、原稿を書き上げることのできない著者志望が大半だからだ。

電子書籍の製本とはEPUBファイルに変換すること

 したがって、自分にはもうすでに書きためた原稿があって、世間に知られていないだけで、それは大傑作で、ということなのであれば、すぐにも作家の仲間入りということになる。ま、インディーズ系というくくりにはなるけどね。

  ⇒ (いまさら用語解説)インディーズ

 ただ、ちょっと注意が必要なのは、用意する原稿というのが、電子書籍にふさわしいファイル形式になっていないといけない。

 これが電子書籍における「製本」作業だ。

 厳密には、2段階に分かれていて、最終的に、アマゾンならアマゾン、楽天なら楽天が自社の電子書籍端末にふさわしい形式に変換するのだから、これは登録するときに、勝手に向こうでやってくれる。

 その変換係であるコンピュータに理解できるファイル形式で提出する必要がある。

 それがEPUBと呼ばれる仕様だ。

 テキスト・エディタで執筆したデジタル原稿をEPUBファイルに変換する。
 
 
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