Kindle本の出版企画発想法:なぜ子供向けにすると売れるのか(電子書籍の書き方)


AmazonでKindle本(電子書籍)の出版をするにあたって、売れる本の企画なんて簡単に発想できない、と未経験者は思いがちだ。しかし、内容を子供向けにするだけでも売れる。

とくに称賛が欲しく、周囲の人々に自分の書いたモノを読んでもらいたいなら、下品・下世話な内容はさけたい。子供向け化する発想なら、そういった心配もない。

子供向け出版は自然と質が高くなる

出版業界にはもともと児童書というジャンルがある。しかし、ここで言う「発想法」は、大人向けの内容を子供向けにしようというもの。児童書の出版を企画する話ではない。

なぜ子供向けにすると売れるのだろうか? 

ひとことで言うと、クオリティが上がるからだ。子供向けと聞くと、質を落とすと思っている人がいるが逆である。

いまTVや雑誌のニュース解説でひっぱりだこのジャーナリスト・池上彰は、NHK時代に足かけ12年担当した『週刊こどもニュース』で人気が出た。その姿勢は現在も変わらない。

『週刊こどもニュース』は一般のニュース番組で流しているのとおなじニュースを小学生向けにやさしく解説したものだった。それが大人にもわかりやすいと評判になった。

ハゲの本でも子供向けの発想で書く

じつは、文章の世界でも、小学生の5~6年にわかるように書けとは昔から言われている。しかし、現実には、読みやすさの部分で5~6年生レベルでも、かみ砕き方は不十分だ。

一見、子供には無関係な「ハゲ」についての本だって、子供向きに作ることはできる。子供だって、「将来ハゲたらどうしよう」と悩んでいる子もいるからだ。

不安を解消するには、仕組みの話や予防法やハゲてしまったときの対処法を書くことになる。こうした情報は、大人でハゲの悩みや不安をかかえている人にだって役に立つ。

ただ、子供向けだと思えば、まったく知らないものとして、表現を工夫するだろうし、写真やイラストを多用するなど伝える努力をするはずだ。すなわち、クオリティが上がる。

子供向けで売れている本

では、じっさいに子供向けの本づくりをして成功している、売れている本を見てみよう。
 
 
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